ローライダーはハーレーの名車です

大型のアメリカンバイクのルーツであるハーレーダビッドソンは、これまで数多くの名車を生み出してきました。
その中でもローライダーは知名度がとても高く、ハーレーを代表する名車として今でも高い人気を誇っています。

ハーレーのバイクは大きく分けて、ダイナシリーズとソフテイルシリーズの2つに分類されます。
ローライダーは、ハーレーのダイナシリーズに属し、走行性能を重視していることが特徴です。
ソフテイルは走りよりもデザインやスタイルを重視しています。

ローライダーに搭載しているV型2気筒のエンジンは、ラバーマウントで固定されていますので、スピードを出した時も振動が少なく、快適に走行することができます。エンジンの回転数を下げるとビッグツインエンジン独特の振動を楽しむことができ、大型バイクならではの醍醐味を堪能できます。
中古でローライダーを買う時には、エンジンのラバーマウントの状態を確認することが大事です。
ラバーマウントが傷んでいると、振動が激しくなります。

ラバーマウントって何?

ハーレーのエンジンには「ラバーマウント」と「リジッドマウント」がある事をご存知でしょうか?それぞれ説明しますと、
ラバーマウントは、エンジンのマウントがゴムのブッシュを介しており、リジッドマウントは、エンジンがフレームに直接マウントされているという事。
エンジンの仕様によりどちらのマウントか分かれますが、ゴムを介しているラバーマウントの方が振動が緩和されます。

昭和の名車・和製ハーレー・陸王の歴史

陸王とは?

公募により「陸王」という名前が付けられた和製ハーレーダビッドソン。日本ハーレーダビットソンモーターサイクルが生産したオートバイで、「陸王」と名前が決定された以降、社名を「陸王内燃機」に変更している。実際のところ、日中戦争最中に生産された「陸王」は、良質な素材の確保が難しく品質面ではアメリカ製ハーレーより劣ったものとなり、1959年に陸王の生産は打ち切りとなった。

和製ハーレー「陸王」の歴史

陸王という日本で製造販売されていたブランドがあった事をご存知でしょうか?
陸王と聞いて、陸上のドラマの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここではハーレーの「陸王」の話題です。

「陸王」とは日本で製造されていたオートバイのブランドで、正式にハーレーダビットソンからライセンスを得て製造された和製ハーレーなのです。

1933年に製薬会社である三共(現第一三共)の傘下企業の日本ハーレーダビットソンモーターサイクルが、ハーレーダビットソンの日本での現地生産をアメリカ本社に申し入れ、日本国外に持ち出さないことを条件に1934年モデルVLと1935年モデルRのサイドバルブエンジンに関わるライセンスと生産設備を取得し、1935年に社名を三共内燃機に変更し、公募により製品名を陸王と決定し、1936年に社名を陸王内燃機に変更されました。

その後倒産したので、昭和飛行機の資本傘下で陸王モーターサイクルが事業を継承し年間数千台のペースで販売されていたのですが、終戦後の混乱期には大型バイクの販売は難しく、その後350ccや250ccモデルを販売するも残念ながら1954年を最後に和製ハーレーは生産を終了し、1960年に倒産したのです。

名車ファットボーイとは

名車『FLSTF ファットボーイ』は、ハーレーダビッドソンの人気モデル。

1990年に最初のモデルとして登場した『FLSTF ファットボーイ』は、ユーザーから熱い指示を受けて売れ、名車ファットボーイとして人気を獲得し、1997年まで販売されました。デビュー時のファットボーイは、ファットバーという太いハンドルでハーレーダビッドソンのファンたちに強烈なインパクトを与えました。

幅の広いビーチバーハンドルが採用されており、低い車高のFLの前後にはディッシュホイールが採用されました。
全身にクロームをまとったファットボーイは、高出力Twin Cam 103B V-Twinエンジンを中心に据え、巨大なミラークロームホイールを両輪に装備しています。マイナーチェンジは、1997年モデルで唯一行われました。

ひとつの疑問は、確実な成功を収めながら、なぜ変更する必要があるのだろうかということです。1991年にオリジナルの銀をモチーフを取替え、構成する外装パーツに施されているのを見ることが出来ます。ただしガソリンタンクに描かれた翼は、変わることはありませんでした。

カスタムハレーの魅力は外見にある

近ごろ、バイクを愛用するユーザーが多く自分好みにカスタムするといった趣味が拡大しています。カスタムの人気は、バイクだけではないですね。家でも車でもインテリアでも。自分好みの愛用品を造り上げる事がブームになっています。

カスタムは特に男性に人気のある趣味で、ハーレーでも色々なカスタマイズが行われています。そういった実態を考えるとバイクの世界は非常に広いものです。

カスタムハレーを目指すことは男として先に進むようなものです。なぜならこのタイプのバイクはカスタムできるような仕組みだからです。自分でパーツを買ってデザインも変更すると非常に面白くなります。できるなら自由にカスタマイズして自分のバイクを完成できると良いです。

カスタムハレーの魅力は個人の発想では変わっていくと考えられます。一般的にはバイクはカスタマイズして個性を出すことが重要です。
特にこういったタイプだとカスタマイズできる範囲が広くなっています。そういう実態を考えるとカスタマイズした先に良いバイクライフがあります。

バイクのカスタマイズには色々あるので中身と外見で分かれています。カスタムハレーの場合は外見のデザインを好きな風にすれば面白くなります。
実際に個性的なデザインを採用できるとバイクツーリングでも魅力を発揮できます。

カスタムハレーは日本でも人気が高くて常に男性が注目するものです。魅力は様々ですがバイクの本質を捉えていることは事実です。
実際に優れたバイクを使っていれば誰が見てもそれを魅力的に感じます。そして自分は誇らしくなってこの機械の性能を実感できるのです。
今ではバイクのカスタマイズは自由なので様々なデザインを採用するのが面白いです。

心躍るハーレー5つのファミリー

ハーレーと聞いて主に思い浮かべるのは、威風堂々としたカウリングを装備したツーリングファミリーと、映画「イージーライダー」に登場するチョッパースタイルのソフテイルファミリーだろう。しかし、現行のモデルではエンジンのタイプやフレームなどによって、5つのファミリーで形成されているのだ。
 ツーリングファミリー(以下F)は、ハーレーを代表するスタイルで、大型のフェアリング(風防)や豪華なパッセンジャーシートなどが特徴。まさに、大陸を横断するのに打って付けなモデルだ。

 独特のフレームワークでリジッドフレームを彷彿とさせるのがソフテイルF。独特のチョッパースタイルは、いかにもハーレーらしいものだ。ロー&ロングのそのスタイルは、誰もが憧れるものとなっている。

 ダイナFは、マッシブなスタイルで好評を博しているモデルで、オートバイの原点とも言うべきシンプルな構成ながら独特のエンジンの鼓動館を感じ取ることが出来る。

 スポーツスターFは、入門モデル的な位置づけとされるが、その実力は侮れない。軽さを活かした軽快な走りは、スポーツマインドを十分に満足させてくれるものだ。

 最後はV-RODF。唯一の水冷エンジンを搭載し、クラシカルなスタイルが多い中、唯一無二のスタイリングと走りを約束してくれる。他の人とは違うモデルを求めるならこのV-RODだろう。

 こういった5つのタイプに分かれているのがハーレーだ。自分のスタイルに合うモデルを選び出してHDライフを楽しんで欲しい。

ハーレーのTC96エンジンの特徴

ハーレーのエンジンはV型2気筒のエンジンであることが特徴です。
ハーレーのエンジンは歴史と共に進化しており、現行モデルに搭載されているものは、TC96と呼ばれているものです。

TC96の特徴

TC96の特徴は、低い回転数でも走行することが可能であることです。ハーレーのミッションは2006年から全て6速になりましたが、TC96はギアを6速に入れて走行する時でも、力強いトルクを得ることができます。TC96がハイパワー化できた理由は、燃焼系に4輪車で使用されているインジェクションを導入したためです。インジェクションを導入することによって、燃焼効率を大幅に向上することが可能になり、回転数が低くても高出力が得られるようになりました。インジェクションはコンピュータによる制御が可能であるため、排気ガスの排出量を抑えて燃費の向上にも貢献します。

TC96のもう一つの特徴として、従来のエンジンよりも排気量をアップさせていることです。従来のTC88の排気量は1449ccでしたが、TC96の排気量は1584ccですので、100cc以上も排気量がアップしています。排気量をアップしたことによってストロークアップが可能になり、ハーレー独特の鼓動感を損ねずに高出力が得られます。ピストンやコンドットなどのパーツは軽量化されており、排気量アップによる重量の増加を最小限に抑えています。カムシャフトも軽量化されており、加速性が大きく向上しています。

ハーレーダビッドソンの歴史について

ハーレーダビッドソンの歴史が始まったのは、今から100年以上前の1903年の事です。

登場したのは、アメリカ中西部にあるウィスコンシン州の都市、ミルウォーキーでの事です。

この小さな町に住んでいた4人の若者によって、歴史の幕は開きました。
第一号は、単気筒エンジンで排気量は409cc、3馬力の物でした。キャブレターにはトマトの空き缶を利用した、なんとも手作り感あふれる1台でした。
この第一号はミュージアムに展示されています。

その後、1907年には、株式会社ハーレーダビッドソンが設立されました。ここからモーターサイクルカンパニーとして大きく飛躍していく事となります。前年には年間生産台数が50台だったにも関わらず、この年には170台まで増加しました。そして、1909年には、代名詞とも言うべきVツインエンジンが5Dと名付けられ完成しました。
Vツインエンジン自体は、1907年に開発されていましたが、改良を重ね遂に完成し、量産販売がスタートしました。
新たなスタイルを模索し続け、1916年にカンザス州ダッジシティで行われた300マイルレースで優勝を筆頭に、7位まで6台が入賞し、ハーレーダビッドソンの名は全米に広がりました。
創設から105年が経過した2008年には、多種多様なファクトリーカスタムモデルが並び、その中には、105周年を記念したデザインモデルも加わりました。
全世界にファンを持つハーレーダビッドソンは、今後もファンを楽しませてくれる事でしょう。